13人がかりのblog

あれこれ好きなヲタ属性人間が書く事への敷居を下げるべく書き綴るblog

学士会館での宿泊体験

東京に泊まる時、好きなエリアというのが何か所かあって、その中でも神保町が好きです。武道館へのアクセスの良さ(徒歩で行ける)もあるけど、古書店街があったり、雑多さが何となく落ち着くのです。大学生の頃に定宿にしていたホテルも神保町でした。

さて、去る11月24日に日本武道館アンジュルムのコンサートがありました。無論行きました。今回はチケット付き宿泊プランがあったのでそちらで申し込みましたが、前日から行くつもりだったので、九段下近辺であれこれとホテルを探していました。

そこで見つけたのが学士会館です。昔なら旧帝大生及び卒業生のみで私には宿泊資格がなかったのですが、今は誰でも泊まれるようです。素敵な建物だな、神保町にこんな素敵な建物があったのか!と思いつつ、予約を入れました。

予約を入れてしばらくして学士会館はホテルとしての業務を2024年で一旦終える(その後は未定)との報を知りました。

 

諸々の用事を済ませて九段下へ。Googleマップ片手に向かいます。もっと遠いと勝手に思っていたので、案外駅から歩かずやや拍子抜け。

すぐそばに小学館があって、心躍ります*1。入口は中2階くらいの高さにあり、階段もありましたがキャリー持参だったのもあってエスカレーターでフロント階に。

学士会館入口

チェックインを済ませて、鍵をもらい、宿泊階へと向かいます。

学士会館の廊下

廊下を歩くだけでテンション爆上がりで、腰壁やあちこちの木材部分がきちんと飾り彫りされていることに浮かれながら、廊下を進みます。

廊下の途中にあった歓談スペース

ギャー!なんだこのスペースは!たまらんな。アーチ壁というのでしょうか、この丸みも良いし、意匠に凝っていてたまらないなぁ。と仰ぎ見ると、照明の上の部分も凝っている!本でも持ってきているならここで読みたいところだなと思いつつ、疲労困憊だったのを思い出して部屋を目指します。

 

部屋番号のプレートもいいですね。ドアノブがピカピカでよい。

部屋に入るとすぐにドライヤー&洗面台がありました。これはまあ後付けなのでしょうね。ドライヤーは見るからに「音はやってますよ感出すけど、そこまでパワーがない」タイプのものでした。でも、洗面台含めて小ぎれいです。

洗面台左手の壁がこれまた後付けなのかトイレになります。もっと古い感じかと思っていたので、ひと安心しました。

ベッド回り

ベッドの足もとにテレビ、テーブル、椅子が用意されていました。窓があってチェアのスタイルが似ているからか何となく広縁のような感覚を持ちます。ベッドの横のないとテーブルには電話、ライト、ティッシュ、目覚まし時計などが用意されています。ちなみに寝間着は浴衣でした。自前のパジャマ持参だったので浴衣の着心地は不明です。

学士会館の「ごあいさつ」

建物の歴史を紹介している紙がありました。"施設内でご不便をおかけする面もあると思いますが"と書かれていたものの、実際はクラシカルだったり時には古い設備だなと感じる箇所があってもきちんと手入れがされており、私が不便を被ることはちっともありませんでした。

スライドレールでハンガーの取り出しやすいクローゼット。

 

部屋のメイン照明。宿泊スペースの天井までこんな飾りが!これで私はノックアウトされました。
祖父の家は昔泊まった宿で相当気に入ったらしく広縁があったので、広縁っぽさを感じた時点で結構懐かしさを感じていたのですが、個人的(多分他の方にはそこまで響かない)きわめつけがこちら!!

この懐中電灯、祖父の家にあったーーー!!

 

そして、アウトバスでもおかしくない部屋の作りにも関わらず、トイレとは別にバスルームが備えられています。後付けでここまでやってくれたらもう十分なレベル。

学士会館のバスルーム 手すりがやたらある

トイレとは別にバスルームがあるので、浴槽の他に洗い場があります。ゆっくりしたかったので良かったです。そして、おそらくOBの諸兄が宿泊する機会が多いからなのか、浴室内にこれでもかと手すりがついています。手すりなぞはユニバーサルデザインだと思うので、これだけつけてもらえるとこちらとしても利用しやすくて便利です。安心感。

 

夜も騒音を感じることなく、しっかりと休むことができました。朝食会場へ向かいがてら館内をさくっと見て回ります。

 

うわぁ、たまんないな、これいいなと見悶えながら朝食会場へと向かいました。朝食会場は他の方もいらしたので写真を撮っていません。

オムレツが美味しいらしいと聞いていたので、洋食(オムレツ)をチョイス。コーンフレークなんて普段和食派だから縁がないななどと思いつつ、朝は食の細い私でも完食できました。食べ盛りだと物足りないのかも。

食後は昨夜は暗くて見えにくかったホテル回りを周回してみました。







 

もう一度泊まるチャンスがあったら、もちろん泊まりたいなと思う、古いけどきちんと手入れの行き届いているホテルでした。

 

因みにAIが考えてくれたタイトルは「歓喜の廊下!学士会館の美しい装飾に腰が抜ける! #学士会館 #装飾」でした。テンションを汲み取ってくれてますね。

*1:2023年11月当時