13人がかりのblog

あれこれ好きなヲタ属性人間が書く事への敷居を下げるべく書き綴るblog

2018年9月6日停電時の記録

まずはじめに

私の住んでいるエリアは震度4-5くらいだったのだと思います。ですので、幸いにして停電のみを体験しました。

市井の人間の記録が少しでも多い方が良いのではないかと思い、覚えている範囲で書きます。

 

経緯(長文)

揺れと家族の携帯の警報音で目が覚め、揺れが収まると慌てて充電の終わった自分のスマホの電源を入れ、家族の寝室へ行き、大きな異常がないのを確認してからNHKを見るためにテレビを点けました。少しして自室に着替えに行っていると部屋の明かりが消え、テレビも消えました。街灯も見えません。家の問題ではなく、停電なのだなと理解しました。少し離れた医療施設には灯りがが灯っていたので、人ごとながらほっとしました。

 

停電により自宅のWiFiが機能しなくなったので、

  • スマホWiFi機能をオフにする
  • 節電モードに切り替える

を先ず行いました。

電波を掴もうとするとバッテリーの減りが早いと聞いた事があったからです。

 

停電したものの、ツイッターをはじめとする情報に触れる事が出来たので、そして何よりも家では目立った被害がなかったので、冷静でいることはできました。

 

一番光量のありそうなオーソドックスな懐中電灯は父が電池サイズを勘違いしていたので使えません。RSRで夜道を照らすように買ったLED懐中電灯には電池を入れてましたが、もう少し光量が欲しかったので取り出だしたりますは、キンブレことキングブレード(電池式ペンライト)。

照らす範囲を少し広げるために白いコンビニ袋を被せました。前々から袋を被せると、夜間の道路工事の照明のように本来よりも照らす範囲が増えるのはRTして知っており、また一度検証した事もあったのです。

 

最初は灯りの色を白にしたものの、そういえば色によって電池の持ちが違ったはず…。と一度コンサートで電池切れ間際になった事を思い出しました。

親切にも青が一番長持ちすると教えてもらったのですが、青だと家人の不安な気持ちを招くのではと思い、割合長持ちしそうな緑を灯しました。

 

周りの状況が分からないまま家を飛び出ると危険。というのは、ゾンビ映画で学んでいたので、朝になるまでは家の安全そうな場所で待機する事にしました。

旦那さんがインフラ関連の会社に勤めている親類から、「停電は全道規模である」とこちらにいた時の同僚から連絡があった事、他の親類も無事な事を教えてもらいました。全道でというのを聞いて、1時間程度よりも長くて明け方までかかるのかもなー。などと少し呑気に考えました。バブルの恩恵を受けたことのない世代には停電が長い記憶などないからです。

 

まずしたこと

真っ先に浮かんだのが災害のたびにリツイートをして目に付いていた

  • 冷蔵庫は開け閉めしなければ割と保つ
  • ブレーカーを落としておかないと復旧時に危険
  • ガスの元栓を閉める

だったので、家族にも改めて意図を含めて伝え、戸棚が開かないように養生テープで固定したりしているうちに日の出の時間となり、外が見えるようになりました。

朝食がない事に気付いたので、食糧を求めセイコーマートへ向かいました。店の周りは車で一杯で停電した店内には長蛇の列が既にありました。

我が家は低階なので通水していましたが、麦茶を一本とパンだけ手にしてレジ列に並ぶと、後方にはマンション住まいで断水した方がいたので大きなお世話かと思いつつ、近くの公園に行けば生活用水は手に入るかもしれない旨を伝えておきました。

少しでも冷蔵機能が残るように冷蔵庫の開け閉めを極力したくなかったので、お茶を買う時も扉の外から商品名を確認して手に取って並んでいたのですが、何せ暗がりだったので、列がかなり進んでから麦茶ではなくジャスミン茶を持ってきた事に気付きました。

前方に並んだ若い奥さんも飲み物など手に抱えて、自分も含めて辛かったのでカゴを入口からいくらか持ってきて周りに配りました。レジカウンターでは店員さんが休みなく電卓(計算用)とメモ用紙(記録用)で会計を進めていました。お釣りがちょうどなさそうな場合、こんな時に開けててくれてるからそれで十分というニュアンスでお釣りをもらわない人も見かけました。帰り道に信号を見ると信号は消えていて、現実味のない光景だなと感じつつ帰宅しました。

さて、食事を…と思ったのですが、緊張感が少し落ち着いたのか、空腹なまま動いたからか具合が悪くなります(^_^;) 吐き気がしつつ、無理やり最低限胃に入れると少し落ち着きました。

 

回線が切れる

情報を得たり、気を紛らわせるためにツイッターをしようとするも、8時過ぎ頃から繋がりが悪くなっていきます。

10時過ぎにはいよいよ「圏外」が表示されるようになりました。いたずらにバッテリーを浪費できないので、機内モードにしたり、電源オフにしてみたりしました。

回線がダメになったら、緊急地震速報に気をつけるにはラジオしかありません。母が昔勤め先でもらった手回しラジオをぐるぐる回してしばらく過ごしました。家にはキンブレ用の電池以外にも少し電池があるのは、少し前に電池収納ケースを買った時に把握していたのですが、ラジオで無駄な電池を消費したくなかったのです。

情報に触れられなくなってこれでは埒があかないため、少し周りの様子を見がてら再びセコマに出かける事にしました。今度は電卓で検算しつつ、ハンディスキャンで会計をしており、列の進みも早かったです。お礼を兼ねて溶けたら商品価値のなくなるアイスを買って帰りました。

因みに固定電話の留守電ランプや液晶画面の表示は停電で消えたものの、通話はできました。*1

 

長蛇の列に並ぶ

次に明るいうちに復旧しなさそうな予感がしてきたので、電池を買いに行く事にしました。と言っても、お店が開いている確証はなく、運が良ければやっているなというレベルです。

大きな道路まで出てみると、信号は点いておらず、主要道を車がほぼ絶え間なく走り、その隙を見て副道から車が合流する状態だったので、歩行者のために止まってあげる場面は目にせず、親子が左右確認をして道路を横断していくのを見かけました。

警官が2人1組で手信号対応している交差点もありましたが、もっぱらは

島本先生の言う「ごっこ」状態で、右折信号もきちんと私には「見え」ました。

目的の店舗に着くとコンビニの比ではない列の長さ。近くの方と時折話しながらひたすら並びます。店内に入るまで約2時間かかりました。店内は自由に進めるわけではなく、特に需要の高いものが店の一部に用意され、それを買って行く方式でした。電池がと停電でウォシュレットが使えないため、赤ちゃんのおしりふきも買って帰りました。やたらと並びましたが、普段からグッズ購入などでいたずらに並ぶ練習出来ててよかったとなんとなく思いました。

 

真偽不明の話

並んでいる間に近くの人が「一週間かかるらしいよ」とか「◯◯は回復したらしい」と話していたのですが、普段のネットで提示されるようなソースも明かされなかったので話半分で耳にだけしておきました。

避難所の下見をすると偶然コミニュティセンターでスマホ充電が出来ることを知ったのでそこでも何人かとお話をしていると、充電している電話の呼び出し音が!

持ち主の兄弟が住むエリアでは停電が復旧したとのこと。これは目の前で起きていた出来事なので、先ほどの噂よりずっと信憑性がありました。

 

充電スポットへ行って気付いたのですが、私がバッテリーの減りを抑える手段として考えていた手段はあまりヲタクではない人には知られていなかったようです。

 

  • 画面の表示はなるべく暗く
  • WiFiが通っていない場所・状況ではWiFiはオフ
  • 電波のない場所・状況では機内モード*2
  • 低電力モードにする*3
  • 位置情報は切る*4

 

バッテリー長持ちのコツ或いは気を付けたい事やTIPSなどを予め印刷した物が避難所や集会所にあると便利なのかもしれないと思いました。

 

ラジオは大事&復旧へ

充電を終え帰宅して、時折機内モードを解除してみるも、ツイートの更新はされず、一旦通知だけ来て、少なくとも10時前後以降のツイートは見れないままでした。ラジオがあるのは安心でした。加えて母がよく聴いていた小さなトランジスタラジオが壊れて、新しいのを買ったばかりだったので、ラジオはいくつかあったのです。ネット回線が途絶えてしまうと、流石にradikoは全く使えません。NHKばかり聴くのもしんどいなとFMにしてみたものの、ノイズがひどかったので結局日が暮れてからもラジオを聴いてひたすら過ごしました。

ふと今日はほとんど眠っていない事に気付き、寝不足は敵だなと思い、かなり早めに仮眠を取りました。…仕事の夢ばかり見てきちんと眠れません。

そのうち△△や□□でも停電から復旧したとラジオでやっているよと母に言われ、それはそれここはここと眠ろうとした矢先に街灯が見えるようになりました。

明け方は星がよく見えていたのですが、やはり街灯の見える安心感たらないです。電気が回復すると携帯の中継所も復旧したらしく、ようやく情報に触れる事が出来ました。

とはいえ、停電が続くエリアも依然としてあるので、無駄に使わずに早く休もう。と寝ることとなりました。

 

個人的な教訓

オンラインでの情報収集の方が情報の信憑性や取捨選択しやすいのですが、それが出来ない場合はなるべく人と会話をして何かしらの情報を得る(そして、信憑性に乏しそうな話については流布しない)のが大切だと身に染みました。

あと、電池或いは別の方法で電源供給できるラジオは一家に一つあった方が良いと思いました。

スマホのバッテリーを長持ちさせるポイント | マイポケットStyle

 

激甚地域や台風で物理的に停電した地域の方々、ライフラインを守っている方々に平穏が早く訪れる事を願います。

 

雑記

記録かねてツイート出来ると良いのですが(ツイ廃)、メモアプリに使うバッテリーももったいなかったので、家にあったノートに上に書いた中のいくつかを時系列で書いていました。それがのちに役に立つかはさておき、気も紛れますし、少しばかりは客観的に見れたように思います。

*1:が、既に市内の親類の無事は確認していたのでこちらからかけたりはしなかった

*2:通話モードだったから、前述の方は会話できたのはありますが

*3:メールの自動読み込みがなくなるので、時々見る必要はある

*4:これもケースバイケースな気はします