13人がかりのblog

あれこれ好きなヲタ属性人間が書く事への敷居を下げるべく書き綴るblog

「桃源郷」へ行ってきた話

アンジュルムから和田彩花さんが卒業し、勝田里奈さんが卒業し、そこまでは会場で見守る事ができたものの、中西香菜さんの卒業は業務的にかなりきつい時期に差し掛かり最少日数で東京を往復するには不安定要素の多い季節*1で泣く泣く諦め映画館で泣き、強行軍で行くつもりだった室田瑞希さんの卒業コンサートは完全無観客で行われ居間で泣き、ふなちゃんこと船木結さんの卒業コンサートはまだ移動を大っぴらにできかねる時期だったので泣く泣く居間で泣き、パシフィコ横浜を出てきれいなきれいな満月が見えたのが本当にずいぶんと前の事のようです。

 

私は笠原桃奈さんの精神性が好きです。勿論、単なるいちファンが彼女の心の深淵まで覗き見る事はできないし、しないし、させてもらっては困るのですが、文章や発言から滲み出る彼女の人間性がとても好きです。

アンジュルムの最新シングル「はっきりしようぜ/泳げないMermaid/愛されルート A or B?」リリース記念のオンラインお話し会があった時、まさか卒業発表を控えているなんて思ってもいなかったので、まだまだ自由にあちこち行けない時に「花鳥風月」で地元に来てくれて本当に嬉しかったと謝辞を伝えようと参加しました。あちこち行けない時に~と話したら少し申し訳なさそうな顔をしていたのを卒業が決まっていたからなのでは…などと今になって考えてしまいます。

そんな訳で卒業が発表された時、いち早くワクチン接種をしなくては!と今までの遠征やらチケ取りやらの情報収集スキルを存分に活かし、一般人としてはこのエリアではかなり早めに接種しました。

FC先行予約が始まった時、まだ旅行の雰囲気が職場になく、こっそり行くにしても普段休まない人間が連続で休みを取る不自然さを悩み続けた結果、申込期間が終わっていました。就活の訪問日を間違えたり、就職の二次試験日を間違えたりしたことはあったけど、こんな致命的なのは初めて。何のために必死に早くワクチン接種したんだよ…この…と落ち込んでいたら、Odysseyの先行がありますよという心優しいリツイートを発見。現地に行ければそれで良い、頼む行かせてくれ!という思いで申し込みました。

幸運にも当選して発券したチケットはW列。田村芽実卒業スペシャルのU列より更に後ろ!あの時はモニターばかり見てしまった反省があったので、これまた優しいフォロワーさんの助言のもと防振双眼鏡を借りました。

 

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初めて11人勢揃いしたアンジュルムを観られる喜びとわくわくが止まらず早く始まって欲しい気持ちと11人を見るのは最初で最後なので公演が終わらないで欲しい気持ちが入り混じる中、着席しました。センターステージのため、北西スタンドのW列(後ろから2列目)も思っていたよりは見えます。そもそも、この場で見る事に私には意義があったので、会場に辿り着けただけでも御の字なのです。

 

ひと際輝く蛍光色の衣裳…これがかっさー?と思っていたら、「赤いイヤホン」が始まり、イントロクイズみたいな速さで涙が止まらなくなりました。そして、蛍光衣装はかっさーではなく、ケロンヌこと川名凜ちゃんでした。いつでも最新のアンジュルムが最強のアンジュルムだと言わんばかりの圧倒的な強さを感じるステージング、泣きながらも今の全員でのパフォーマンスが見られる喜びも感じます。そしてそれは今日きりだということも。

「愛されルート A or B?」を遂に生で!見ることができました!!生で聴きたかった"もうやめてよ めんどくさい!"遂に聴けました!ツアー(なかったけど)で聴きたかったなーーー、くーーーーっ。

しばし泣いていたものの、「愛のため今日まで進化してきた人間 愛のため今日まで退化してきた人間」はモニターに謎エフェクトが映されているのが否応なしに視界に入るためおかげでちょっと持ち直せました。後にも先にも「シャランラ*2」で泣くなんてシチュエーションはないだろうし、ダンスコーナーも見れて、若手メンによるスマイレージというのもなかなかに良くて、「あーーーー、これで全国のホールを巡ってくれたらどんなにか良かった事か」と改めて新型コロナへの憎さを募らせてしまいそうになっている間もなくテンポ良くライブは続きます。いつものオープニング映像みたいなものやふなちゃんの卒業コンサートの時の謎の紙コップ映像みたいなものが途中で入るのかなと思ったけど、一切なく、時間が惜しいよねと私は勝手に解釈しました。

アンコール明け、恐らくソロ歌唱の場面。何を歌うのだろうと思っていたら、私が好きな、思い入れのあるイントロが流れてきて、そして真っ黒のパンツスーツに身を包んだかっさー。危うく「すごく綺麗だ」と声に出すところでした。上手く言えないのですが、全てがぴたりとはまっていたひと時だったように思います。そして勿論号泣しながら見ていました。

手紙を読むシーンは、ちょっと早口になってしまって、そこが「ああ、かっさーだなぁ」と微笑ましく思いました。思えば、雪合戦で一人だけ凍った水たまりを踏み壊して氷の塊を地面に投げつけている時も、愛踊祭予選のゲストでサッポロファクトリーアトリウムへ来て、途中でイルミネーションが点いた時に「!!(和田さん、イルミネーション点きましたよ!)」みたいな表情をした時もいつも微笑ましい気持ちになってヲタクとして見守っていたように思います。早口で微笑ましく思ったものの、「地球は今日も愛を育む」をパンツスーツでひときわ綺麗に格好よく歌った姿は成長とはこのようなものであるという概念を形にしたような勇姿でした。

最後の最後のオーラスは「大器晩成」。落ちサビは、わかなちゃんなんだろうなと思ったけど、若干フォーメーションが???と思っていたら、スパーンとかっさーが「どんな時代にも流されずに」を高らかと歌い上げて、声出し可能公演だったら全力で讃辞の声を上げたかった。めちゃくちゃカッコよかった。やっぱりアンジュルムはたいこーだなと思った。そして、帰宅後にスカパー!の生中継を見直していたら、メンバーが「さあ、驚くぞ」というような表情をしていて、凄く良かった。愛を感じた。本当はホールツアーで全国中に見せつけて欲しかったな。という気持ちが湧いてきてしまう程度に凄く良かった。ただ、止まれない、止まらないで進んでいくその姿も直接見るではないにしても見守っていきたいなと思います。

 

笠原桃奈さん、卒業おめでとうございます。これからも「日の光を借りて照る大いなる月たらんよりは、自ら光を放つ小さな灯火たれ」の通りにあなたの思う通りに突き進んでください。

 

 

 

 

【余談】

コールの代わりのクラップで表現してみたさもありました。

 

 

 

*1:実際、この時期に吹雪で空港が一時閉鎖されたりした経験がある

*2:魔女っ子メグちゃんエンディングのかっさー台詞