一年あれば心の準備も出来るだろう。
ameblo.jp2018年4月5日にブログで2019年春に卒業するとの報を読み、一年猶予があれば、何とか心の準備であったり、諦観みたいなものも生まれるだろう。などと思っていたのです。
しかし、実際のところは去年の夏に台風近付く東京へライブを見に行った時も底抜けに楽しく、秋に熊谷で開かれたイベントでコーデュラの布袋を買った時も「念願叶って直接買えました!」などと訳の分からない事を言って、春は遂に北海道でも念願のホールコンサートが開かれて喜んでいたりと、8月30日まで呑気気ままに過ごす小学生のように猶予の無駄遣いをし続けていました。
本当に卒業するのでは?
あれ?もしかして、本当に卒業してしまうんじゃ…。というような感情になったのは、ホールコンサートツアー「輪廻転生」の千葉公演・群馬公演を見てです。
群馬の夜公演は楽しくて楽しくて仕方がないんだけど、「終わっちゃう…終わらないで」という気持ちも一緒にあって、笑顔で泣くという悲しい竹中直人みたいになっていました。本当にもう悲しくて悲しくてたまらなかった。
ただ、泣こうが喚こうが時間というのは過ぎていくのです。それは誰でも平等に。
前日はふわふわとした気持ちのまま*1仕事を終え、会場かれそれなりに近いホテルへチェックインしました。6/17はJuice=Juiceのリーダー宮崎由加さんの卒業公演が武道館で開かれたのですが、流石に私がホテルに到着する頃にはそれらしき人は数人しか見かけませんでした。
物販列に約5時間並ぶ
翌朝はどんな仕事の時よりも早く起き(とはいえ私は朝が弱いです)、相当の人数が既にグッズ列をなしていると聞き、軽く朝食を済ませてそのまま武道館へ向かいました。7時より少し前に田安門付近に到着。暑さに弱い私を気遣ってお友達が日陰を用意していてくれました。グッズ販売開始が11:30~なのでそこからしばし静かに並びます。
普段なら並ぶべきグッズ売り場は一か所のみなのですが、この日会場と通販のみで用意された『アンジュルムック』*2の特別版*3があったり、アンジュルムックの写真で作られたFSK(=アクリルフィギュア)の売り場が別の場所にあったり、なかなかイベント感満載でした。
早めの時間から並んでいた甲斐があり、販売開始されてからはそこまでとんでもなく待たされる事もなく各種グッズを購入する事が出来ました。が、田安門まで列が伸びているとかそんな話題を目にしました。いやいやいや、それは今朝の武道館が開門になる前の話でしょ?と思いつつ、荷物を一旦ホテルに置きに向かって事態が分かりました。武道館の2階バルコニーみたいな場所に人が折り返しで並んでいるのですが、途中でその列が区切られて、続きが階段を下りて武道館の近くの歩道から再スタートしているのです。いやそれにしたって、田安門はちょっと嘘でしょ…と歩いていくと結局田安門の外、お濠を越えて武道館外周の歩道に差し掛かる辺りで折り返して並んでいました。
私が今まで武道館に来た中で一番の長蛇の列です。
ホテルに荷物を置き、腹ごしらえをして身支度をし直して再び武道館に戻ってきた時も物販列は未だ途切れていませんでした。結局、最後尾にいた人は開演前に買えたのでしょうか。
人を見つけられない
色々と用事があって何人もの方と待ち合わせをしていたのですが、物販列ですらとんでもない事になっていたので、本当にこの人達全員武道館に入るのかな、なんなんだろこの人の群れは、と感じる密度でした。本当は会ってお話し出来たらいいなと思っていた方も何人かいたのですが、ほぼ会えずに終わりました。
花の多さ、花の大きさ
色々な方からお花が届いていました。個人的にものすごくグッと来たのは、ももいろクローバーZからお花が届いていた事です。私がアイドルには関心が向いておらず、ももクロの事しか知らなかった頃から今に至るまでスマイレージとももクロと東京女子流には「同期」の絆があるというのは聞いていましたが、ちゃんとこうやって形にしてくれるんだなと感激しました。*4そして、スマイレージオリジナルメンバーからのお花。…これはムンク展の「叫び」の前さながらの尋常ではない人だかりで至近距離では見る事が出来ませんでした。SATOYAMA & SATOUMIが九段下で開かれているのかと思う人だかりでした。めいめいこと田村芽実ちゃん、山里亮太さんからもお花が届き、そしてこれらのお花が大事に中に仕舞われていた時から表に出ていたヒャダインさんの巨大な花。新装開店感、祝・笑っていいともご出演感がありました。でも、でっかい事は良い事ですよね、うん。
オープニングアクト:BEYOOOOONDS
私の好きなももひめのバキバキダンスをしっかり見る事が出来ました。全都道府県をリリイベで回るらしいので、早く地元にも来るといいなぁ。
そして、本編
いつもの諸注意事項のVTRが流れて、始まりました。コンサートが始まっている。全力でコールをしている。その実感はあるのですが、どことなく夢の中のような鮮明に見えているのに実感が湧きにくい感覚のままコンサートを見ていました。それでも、メンバーの名前が紹介されるVTRがホールコンサートツアーの演出と変わり、スマイレージからの歴代正式メンバー全員の名前が出てくる演出には思わず声が漏れました。録画しておいたフジテレビTWOのLIVE中継を見てもどよめきが聞こえますね。超個人的に今まで私はあいあいは名誉メンバーみたいに思っている節があって、あいあいだけ卒業の経緯が経緯だっただけにセレモニーが行われなかったので、ずーっとふんわりと名誉メンバーとして捉えていました。だから勝手にあいあいのセレモニーでもあるような気が少しだけしました。
せっかく割合視野の開けた席だったので、全員を隈なく見たいという気持ちもあったのですが、やっぱり今日は(今日も?)あやちょをしっかり見ておきたい。この形態での和田彩花さんをきちんと見ておきたいという気持ちが勝りました。スクリーンを見るのも何だかもったいなくて、私からは後ろ姿しか見えないとしても、それでもこの背中ならこんな表情であろうというのは分かるぞという若干厄介な物の見方をしながら、少しでも生で見たいという気持ちに忠実になりました。まあ、そもそも裸眼ではないので生ではないですし……メガネも新調したものをとっておき気分でかけていないので遠くはよく見えないんですけど。
そんな訳で、角度的に否応なしに見えた関係者席に青いサイリウム*5が3つ灯されたのを見て、多分初期メンなんだろうなと思ったのと一人だけ二つサイリウムを持って最前列に座って、顔にタオルか何か布が掛かっているの人がいたので、あの人が多分アンジュルムックの編集長なんだろうなと私もまたタオルで顔を拭いながら思いました。
涙はふいに何度か訪れました。最初っからふなちゃん(船木結ちゃん)やかっさー(笠原桃奈ちゃん)が泣きそうな顔をしていたり、どんな時でも安定感があるタケちゃん(竹内朱莉ちゃん)が声を震わせたり、同じく安定感のあるりなぷーも声に詰まって心にのみ届く歌声になってしまったり、過去の写真のスライドみたいなシーンの壁から顔を出す6スマ*6を見たり、悲しさ満載で泣くというよりは、なんだかよく分からないけど感極まるような感覚でした。
終演を迎えた時は終わってしまったんだなという途方もない悲しさというのが不思議となくて、むしろ群馬の夜公演の時の方が悲しさは強かったです。楽しかったし、大いに泣いたのですが、やっぱり何となく目の前で行われたのに現実感を今一つ感じ切っていなかったように思います。
希望
私は興奮すると語彙が一気になくなり、記憶力も一気に揮発してしまうのですが、そんな私でも覚えていて印象的だった事を後日思い出すためにも綴っておきます。
一曲目でメンバーが出てきた時、心なしか泣いた後のような表情に見えました。…が、川村文乃ちゃんが何故だかとっても頼もしいというか凛々しく見えました。普段からシャキッとしてはいるんですけど、「あ、なんだか大丈夫」と思いました。
あとは、ゆめ組の「私、ちょいとカワイイ裏番長」がとってもキラキラしていて、未来と希望を感じました。
愛とハッピーが満載の秒で終わるソングこと「46億年LOVE」はやっぱりこの日も良かったです。恒例となっていた、サビ終わりのあやちょとりかこ(佐々木莉佳子ちゃん)の場面も本当に良かったです。結局はLOVEなんだなぁというのを実感しながら聴く、「友よ」もスマイレージ&アンジュルムメンバー全員が揃った場所*7で聴けたというのが最高に熱いです。
アメリカの2期も好きだし、希望を持たせてくれた3期も好きだし、ゆめ組も好きだし、はーれいにも未来を感じるし、最初から離れるつもりはないのですが、やっぱりまだまだアンジュルムは目が離せません。全員が全員でバディみたいなグループだと思います。バカやってる時とライブのカッコよさのギャップを見に、是非お近くでイベント等ある時には見に行ってみてください。リリースイベントの場合は、会場にもよりますが無料でも遠巻きに見る事が可能です。