それはある夏の日のことでした。部屋の中で何だかほんのりと灯油みたいな香りが。まあ、言うても気のせいだろ、どっか近所だな。なんて思いつつ、出勤して帰宅して部屋に戻ると…臭っ!気のせいじゃないわ、灯油臭い!何事!?
よく見ると、FFストーブの灯油ホースから灯油が漏れています。家人は全員寝ているので、起こさないように慌てつつ調べました。
ホースから灯油を給油するFF式ストーブの場合、灯油の栓があるんですね。それすら知らなかったので、急いでコックをひねって給油状態をストップさせます。新聞に吸わせてみたものの、尋常ではない灯油臭さなので散々迷った結果、夜風の寒さも無視して窓全開で寝ました。
灯油のコックの存在すら知らなかった位なので、当然知らなかったのだけど、灯油のホースはおよそ10年程度で劣化するらしい。私の部屋のホースはそれどころじゃない古さだったので、もうホースとしての弾力はなく、ひびが入ってそこから漏れ出たようです。ストーブを使う時期じゃなくて本当に良かった。業者に頼まなくてもDIY(大袈裟)で交換できるとの事だったので、挑戦してみました。
使ったもの
- 新しい灯油ホース
- ドライバー
- ラジオペンチ、ニッパー、カッター
- 軍手
- ビニール手袋(灯油がつかないように)
- 新聞
- 受け皿
灯油ホースは1000円もしないで購入できました。ホームセンターのストーブ周りコーナーを見て知ったのですが、灯油をこぼしたりした時の臭い取りのような商品もありました。この存在さえ知っていたら、窓全開で数日過ごさずに済んだ…。
まずは、床に新聞などを敷いた上で古いホースを取り外します。が、20年以上そのままにしていたので、まあホースが固い。結局、カッターやニッパーを使って必死に外しました。多分、作業工程の時間としては一番割いたのが取り外し作業です。ストーブ側のホース口部分に残っていた灯油のために、念のため受け皿を用意しておいて取り外し完了。
今度はホースの取り付け作業です。弾力があるってこういう事なのだなと旧品と新品の違いを目の当たりにしながら作業。まずは、給油側へホースを取り付けて、次はストーブ側への取り付けとなりますが、その際にホース内部へ空気が残らないように給油栓を開いて少しホースから灯油を出して(=空気を抜いて)からストーブへ取り付けました。
…というのが、今年の夏に行った作業でした。
何となく怖くて使わずにいたのですが、そろそろ冬本番。勇気を出して使用テストをしてみることに。
まず、給油栓を開いて一日過ごしてみて、灯油臭さはしないので大丈夫。次に、何かあってもいいように家人が全員揃っている時に換気しながら動作チェック。…シーズン初めの埃が焦げたようなにおいはしましたが、問題ありません。私でも交換成功したようです。
そんな訳で、ようやく冬支度も完了いたしました。