数年前に手頃な値段の万年筆があるとの評判でkakunoを買いました。ペン先の顔がかわいいし、デザインとしても気に入っていました。純正のインクを入れている方は大丈夫ですが、セーラーの顔料インク「ストーリア」を入れた方は、少し使えない時間が長いと詰まってしまうようです。洗ってもかすれたままなので、今回諦めて新しい万年筆を買う事にしました。
最近リニューアルしてほんの少しだけ値上がりしたけど、それでも破格の安値である万年筆、プラチナ万年筆のプレピーを買ってみる事にしました。
地元の少し大きな文具店に行くとコーナーがありました。05(太字)、03(中字、F)、02(細字、EF)の展開で、鉛筆もとかく筆圧が高い自覚があるので、とりあえずより細い0.2と念のため*10.3も買ってみました。
02は私が好きなブルーブラック*2、03はこのインクがなくなったらストーリアを入れてみたいと思ったので、インクに似た色にしてみました。
02はカリカリしている個体もあるとの口コミを見かけて心配していたけど、一向に問題なし。ダメにしちゃったkakunoより格段に書きやすい。そして、03に至ってはもう本当にさらさらっとしていて、まるで「カレーは飲み物」並のさらさら具合です。私が中高生だったら嬉しくなっちゃって、授業中に友達に手紙書きまくっちゃうだろうなと思う程度には滑らかな書き心地でした。これで300円/400円とか本気か。
kakunoが気に入っていたのにプレピーを買ったのは、値段もさる事ながら、インク詰まりし難い構造を取り入れているとのことだったから。私のライフスタイル的にはインクが乾きにくい方が助かるのです。じゃあ、kakunoは悪いのかといえば、あれは子供のエントリーモデルとしての役割がある以上、キャップへの安全対策は不可欠なので致し方ないと思います。棲み分け。
そんな訳で私から手紙が届く事があれば、それは恐らく新しく手に入れてホクホクしているこの安価な万年筆によるものだと思います。
ただ、欲を言えば、パープルのインクの色が個人的にはさつまいもの皮みたいに感じるので、もう少し青みが強いといいのにな…って、ストーリア詰めるんでした、そうでした。
安いにしても何故2本買ったかと言うと、店舗では試し書きできなかったので、文字の太さが今ひとつ想像できなかったからなのです。
そんな訳で、帰宅してから比べてみた。同じFですが、kakunoの方が細めです。
因みに店舗にはkakunoの試し書き用は用意されていたのですが、キャップを外すと…どうやったらこんな風になるんだというペン先のねじれでインクは全く出てこなかったのでした。
そう、試し書きできなくて、万が一ハズレでもまあしょうがないかと思えるのもプレピーの良いところなのかもしれません。
*1:どういう念のためなんでしょうか
*2:ついつい、Xの『BLUE BLOOD』収録のWORLD ANTHEM終わりのブルゥゥブラァァッドみたいな言い方をしてしまう