ノベルティーが欲しくて、(旧)あさひ銀行に口座を作る*1程度にはミッフィー(うさこちゃん)が好きなので、北海道立文学館で開催されていた「ミッフィーのたのしいお花畑-ディック・ブルーナが描くお花と絵本の世界展-」を見てきました。はじめて道立文学館へ行ったのですが、こじんまりとしているんですね。なので、かえって落ち着いて見る事ができました。
一般に知られる絵本以外の仕事(お父さんの出版社でのデザイン)も紹介されていました。いわゆる「原画」という物は作業工程的なこともあってなく、シルクスクリーン(版画)とオフセット(印刷)と絵本の現物が展示されていました。
ブルーナの絵本といえば、割と原色が使われていますが、それぞれの色にコンセプトがあったり、使う色が限られていたり、それはマティスなどの影響も受けているという事を説明を読んで知りました。
単色が使われているな、独特の線だなと思っていたのも作業工程を読んで納得できました。
- 下絵をトレーシングペーパーに描く
- 下に紙を置いてトレーシングペーパーをなぞる
- 下に置いた紙の凹みをポスターカラーで輪郭にする
- フィルム(?)に焼き付ける
- 色のついた紙を用意して、フィルムに当てがって配色を決める
みたいな流れで作られているそうです。確かにベタ塗りにしてはパッキリとした色使いだなと子供の頃から思っていたけど、なるほど。
そして、絵本の大きさ、ページ数、絵の構図(こちら側を向いている意図)などにブルーナの哲学のようなものがあるのだと知ることができました。
文学館併設の喫茶スペースでアイシングクッキーと飲み物のセットがあったので、頼んでみました。(鬼のような砂糖の量)
普段はなかなか絵本を見る機会がないので、だいぶ前にTwitterで見かけた絵本のフォントがより母国に近いタッチのフォントに変わった!というのをようやく見比べることができました。祖父江慎さんのウサコズフォント、確かにややゴシックっぽさも含みつつ温かみのあるフォントでした。
*1:北海道には1支店しかなくて、正直実用性は低かった